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令和三年、母の日に…

プチぷよをはじめ、とまとや中村阮のトマト達を、【母の日ギフト】としてお選びいただき、誠にありがとうございました。至らぬ点もあったかとは存じますが、一年に一度の特別な日に、少しでもお役に立てたのであれば、とまと農家として、ほんとうにうれしく思います。母親は、どのような時代、どのような環境にあっても、特別な存在ですからね。

今年の母の日は、わたしにとっても特別な一日となりました。

照れもあって、正直なところを申し上げたことは、あまりないのですが… 長く海外で暮らしていたわたしを、日本へ帰ろうと決心をさせてくれたのは、一人で暮らす母の存在でした。まったく未知の分野であった農業への挑戦、そして、とまと農家への道は、美味しいトマトが食べたい、トマトならいくらでも食べられる… そんな母の戯言(?)をきっかけに選んじゃいました(笑)

母にとって、自慢の息子ってことはなく、孝行な息子でもありませんでしたが、母は、いつだって、わたし達が育て、収穫したトマトを、嬉々として食べてくれました。

先月半ば、その母が他界しました。ここに、こんなことを書き連ねていいのか、正直わかりませんが… 数年前から介護施設に入所していた母には、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一年以上会えていませんでした。トマトを届けることもできていませんでした。野菜ソムリエサミットで銀賞を取ったよ!な~んて報告もできずじまい… もう食べてもらえないってのが、悲しくて、悔しくて…

でも、立ち止まってはいられません、とまと農家にできることはただひとつ… 母の笑顔が見たくてトマトを届けていたように、皆様のお母様へ美味しいトマトを届けよう、最高のトマトを届けよう、笑顔になってもらおう、そして、感謝を伝えよう… そんな想いを込めて、この二週間、できる限りにおいて、トマトの管理に努めてまいりました。だから、今年の母の日に、皆様のお母様に喜んでもらえていたのなら、そこに笑顔があったのなら、ほんとうに嬉しく思います。きっとどこかで、母も喜んでくれているはず… 皆様に心からの感謝を伝えさせていただきたく思います。

ほんとうにありがとうございました!

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