〜トマトで異国気分〜
こんにちは、野菜ソムリエプロのMasakoALAです。
長い雨が続いていますが、もう夏は目前。
日中は夏の陽射しを感じることも少なくはありません。
トマトの栽培現場も移り変わっているようです。
春にピークを迎える生産者さんもいれば、この梅雨どきに雨と戦いながら、ピークを持ってくる方もいらっしゃる。
露地栽培はまさにこれから。
さらには、一年を通して素晴らしい味わいを作ることに挑まれる生産者さんも。
こちらの中村さんはまさにそうです。
いろいろなスタイルの作り手さんがいらっしゃるお陰で、
わたしたちはその時期のトマトの味わいを楽しむことができますね。
真夏は味わいよりも、やはりジューシーさがほしくなる季節。
水分たっぷりのトマトをかぶりついて、身体の熱を冷ましつつ、潤いをチャージしてゆきたいですね。
飲食店さんに卸すことをメインにされている生産者さんから、調理用のイタリア品種などを調達させていただきました。
毎年この時期に楽しめる食べ比べ。
調理に向いたものとしては、サンマルツァーノが有名ですね。
トマト缶に描かれてることも多くあります。
小さめなものからパプリカのように大きなものまであります。
大きさによっても味が異なります。
同じ株でも、できる段によって味わいが変わってくるそうです。
その味の移ろいがまた楽しい。
収穫が始まったばかりの初モノで食べ比べ
コルバーラ、ヴェスビアーノ、サンマルツァーノ
加熱して食べ比べてみました。
甘味と酸味がバランス取れているコルバーラ。
濃い旨さのような甘さがガツンとくるヴェスビアーノ。
初物らしい爽やかさとみずみずしさ、汁気の多いサンマルツァーノ。
こんなにもそれぞれに個性があり、違うのかと思いました。
何に合わせるのが良いのか、プロのシェフたちは夢が膨らむことでしょう。
私は加熱しただけ、何も加えていないこのトマトソースを口にするだけで、幸福感に包まれます。
2週間ほど時を経て、また仕上がってきたようです。
今回はコルバーラの赤と黄、ピエンノロの赤と黄。
コルバーラ
ピエンノロ
ピエンノロといえば、風通しの良い日陰に吊り下げられる伝統的なトマト。ピエンノロというのは吊り下げるという意味だそうです。
多湿な日本ではなかなか冬越しとまではいきませんが、作っていただき、吊るしていたこともあります。
フレッシュで食べても口福感が半端ないトマトですが、調理するとこれまた腕がなくても、絶品トマトソースが作れるな、と毎度自分を褒めたくなります。
こちらも食べ比べ。
赤より黄が総じて甘いように思います。
フルーツのようですね。
酸味とのバランスや、アロマ感のあるなしなどがそれぞれの個性となっています。
フレッシュで食べるのも、加熱もコルバーラのイエローが一番好みです。
甘さの度合いでしょうかね。
なかなか、お店ではこのトマトです、というご紹介の上で、口にすることはできないでしょうが、
もし絶品のトマトソースに出会えたなら、どのトマトを使われているのかを聞いてみるのも良いかもしれませんね。
こうして、わたしのトマト愛は増すばかりです。
この季節に、皆さんもトマト愛を深めてみてはいかがでしょうか?