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〜トマトのイメージカラー〜

こんにちは、野菜ソムリエプロのMasakoALAです。
あれよあれよと2023年も最後の月、12月がやってまいりました。
残暑が長く、秋を感じ始めたのが遅かったせいか、
いきなり師走がやってきたというタイムワープしたような気分です。
多くの方が同じような感覚でいらっしゃるのではないでしょうか。

カメムシが大量発生したため、寒さが厳しい冬になるという見方もありつつも、
この冬は暖冬だという声も聞こえてきます。
一体どちらなのでしょう。
体感的には暖冬はありがたいことですが、地球温暖化などの観点からは
冬は冬らしい寒さであったほうが良いのかなという葛藤もあります。

気温が下がってくるとトマトは美味しくなりそうなイメージがあります。
ひとときよりも、ミニトマトが巷に並ぶ量も増えているように見受けられます。

トマトといえば、赤いイメージをお持ちの方が大多数でしょう。
最近では、カラフルなトマトも増えてきています。

赤のトマトはリコピンの色!
としたら、黄色は?
カロテンですね。
カロテンと言えば、キャロット、ニンジンです。
黄色のトマトはニンジンのような味わいがほのかにします。
紫のトマトはアントシアニン。
アントシアニンの味はよく分かりませんが、なんともダークさを遠くに感じますね。
赤ワインやチョコレートに共通する渋さというかダンディな味わいと言いましょうか。

とまぁ、色々ありますが、総じてトマトのイメージは赤でしょうね。
お料理に赤いものが見えたなら、トマトかな?パプリカかな?と思われるでしょうし、
赤くないものにトマトが潜んでいるとは気づきにくいものです。

先日レストランで食べたお魚料理に添えられていたソースはトマトを使ったソース。
紅色をイメージされますよね。
ところが、こちら、全くトマトの色感はありません。

どうトマトなのか。
こちら、トマトを乳酸発酵させた時のエキスを使ったソースでした。
口にするとしっかりトマト。
乳酸発酵トマト水と乳を合わせたのでしょう。

人間の五感で得る情報は視覚によるものが一番多く、嗅覚が4番目、味覚は5番目だそうです。
あらかじめ、説明を受けていたので、トマトを存分に感じられたわけですが、
なかったら、どうだったのか気になるところです。
私のトマト愛を持ってすれば、ちゃんとキャッチできたかしら。
味覚や嗅覚までしっかりと研ぎ澄ませておきたいものです。

ちなみに、その乳酸発酵トマトの果肉の部分はラグーソースに使われていました。
メインで使う牛肉の切れ端などを使って作られたラグーソース。

乳酸発酵トマトを使うことで、トマトの主張が強くない、お肉の臭みを消しつつ、
ほのかにトマトを漂わす、シャレ感のある一品でした。

かつて時折作っていた乳酸発酵トマト。

久々に仕込み中です。
丸のままで作っていましたが、今回はカットしたミニトマトを使用しています。

ちゃんと仕上がるのかしら。
日々、変化を楽しんでいます。

他にも、トマトをミキサーにかけて、フィルターでじっくり濾したトマト水。
こちらも、トマトのグルタミン酸溢れるエキスが取れます。
赤みがない透明感のある液体にトマトの味が満ち溢れるエキス。
トマトの皮や種がお苦手な方や、トマト嫌いで色からして、嫌だ!となる方に、
トマトの旨みを知ってもらうのに、透明なトマト味はおすすめかもしれませんよ。

視覚に頼らず、色とりどりのトマトの色を当てられるようになってみたいものです。

今年も、一年間ありがとうございました。
毎月様々な角度からトマトにアプローチできることは、
トマトLOVE野菜ソムリエ冥利に尽きます。
2024年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えくださいませ。

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